★今こそ、手紙を書こう! ③手書きの手紙5つのポイント
苦手意識にとらわれない 楽しみながら書くコツ
手紙は、書く人と受け取る人、それぞれに感覚のギャップがあります。
書く人は、とかく悩み「なんて書いたらいいか、わからない」「最初の1行目はなんて書いたらいいだろう?」「最後の1行はどうしたらいいんだろう?」などの疑問や不安が付きまとうものですが、受け取る人にとっては「わざわざ手書きしてくれた」ということだけですでにサプライズ、うれしいギフトでもあります。
だから、気負う必要は一切ありません。
手書きの手紙には次の5つのポイントがあります。
1.紙を選ぶ
2.筆記具を選ぶ
3.文章を考える
4.字を手書きする
5.切手を貼る
多くの人はこの3番目の文章と4番目の手書き文字に悩み、書くことをためらいがちです。
しかし、受け取る側の立場になって考えると、印象に残るのは、実は紙や切手、文字の印象、つまり見た目のデザインだったりします。
わたしたち人間の脳は、文字よりビジュアルに強く反応します。
新聞もそうです。新聞を読むときにはまず写真や見出しに目がとまり、「この記事は何だろう?」と興味を持ち、そこで初めて本文を読みはじめますね。
手紙も同じです。
そこにどんな言葉を綴るか、文章力を高めたり、読みやすい字を書くことはもちろん大切ですが、まずは見た目のデザイン、紙、インクの色や切手の印象を高めることに意識を注ぎましょう。
さらに、これを逆にいえば、「文章を書くのが苦手」「字が下手だから」という理由で書くのをためらうとしたら、それはちょっと違います。
文章はつたなくてもいいんです。字だって、わざわざ手書きするのですから、すべて味わいです。
もちろん、文章や文字も大切な要素の一つですし、それらが気になるのもよくわかります。
しかし、「文章を考えるのが難しいから」「字が苦手だから」という理由で書くことをためらうとしたら、それはもったいないですし、もっと言えば、ナンセンスです。
文章を考えるのが苦手でも、字を書くのが苦手でも、それ以外の部分に気を配ることで十分、特別な1枚に仕上げることはできますし、上記1~5をトータルにコーディネートすることで、それこそ世界に1通の、気持ちが伝わる特別な手紙に仕上げることができるのです。
一般社団法人手紙文化振興協会
代表理事 むらかみかずこ